体操のパリ五輪代表選考を兼ねたNHK杯はきょう、男子の1日目が行われる。ここで五輪を目指す萱和磨。そこには支えてくれる妻の存在があった。萱は初めての五輪となった東京でキャプテンとしてチームを引っ張り、団体総合の銀メダル獲得に貢献、種目別のあん馬でも銅メダルに輝いた。そんな萱の最大の武器が“美しく失敗しない”安定感抜群の演技。先月行われた全日本体操個人総合選手権での第1戦では決勝に出場した選手の中でただ1人、全6種目で14点超。技の出来栄えを示すEスコアは1年前の同じ大会と比べると1.567点アップし、取り組んできた努力が実を結びつつある。美しく失敗しない”体操を支えているのが妻・星良さんの存在。萱は東京五輪の翌年、約6年の交際を実らせ、小中の同級生の星良さんと結婚。心境にある変化があったという。自分の活躍を喜んでくれる星良さんの存在が体操を頑張る原動力になっていた。さらに食事面でのサポートも萱にとって大きな力に。星良さんは管理栄養士の資格を取るために去年から大学に通い勉強する日々。野菜中心のバランスの良いメニューを考えるのはもちろん、万が一のことを考え1度の調理で何度も手袋を替える徹底ぶりで、常に5品以上は用意するという。まずはきょうから始まる選考会で代表の座を掴み取る。
全日本選手権1位の橋本大輝が、おととい練習で右手中指を痛めたためNHK杯を棄権することになった。ただ橋本はすでにパリ五輪代表に内定しているため、男子代表5人のうち残る4人が今大会で選ばれる。
全日本選手権1位の橋本大輝が、おととい練習で右手中指を痛めたためNHK杯を棄権することになった。ただ橋本はすでにパリ五輪代表に内定しているため、男子代表5人のうち残る4人が今大会で選ばれる。