授業料の値上げを検討している東京大学は、藤井輝夫総長と学生によるオンラインの「総長対話」で、10万円あまりの授業料引き上げを検討していると明らかにし、学生からは懸念の声も挙がった。総長対話の前には本郷キャンパスで授業料値上げの反対集会が開かれた。理由について藤井総長は、国からの運営費交付金の減少や光熱費の上昇などを挙げた。併せて、授業料を免除する対象を「世帯年収400万円以下」から「600万円以下」に拡充などを検討していることを明かした。学生からは「親に収入があっても学費を出してくれない場合がある」「値上げは学生の構成をさらに偏らせる」などの意見が出ている。