小泉農相が繰り返し指摘し、価格高騰の原因とも言われるコメ流通のブラックボックス。そもそもコメは生産者から集荷業者に集められ、卸売業者を経て小売店に並ぶ。番組は流通ルートをたどり、どこで価格が上がったのかを追跡。ブラックボックスの中身の全体像に迫った。まず向かったのは横浜市保土ケ谷区のスーパー。おとといの銘柄米の価格は税込みで5kg5000円以上と安い時と比べて1.8~2倍ほどの価格で推移しているという。しかし仕入れ値が反映されて高くなっているだけで店の利益が増えているわけではないとのこと。続いてこの店にコメを卸した業者を取材すると、スーパー同様に仕入れ値が上がったため高く卸すしかなかったなどと話した。他の複数の卸売業者も困惑するほどのコメ不足と異常な値上がり。業者から聞かれたキーワードは「スポット取引」。専門家によるとスポット取引とは主に卸売業者間で行われる取引のことで、コメが余っている業者が不足している業者に売るなど効率よくコメを流通させる仕組みだそう。しかしコメ不足に陥って売るコメがなくなった業者が多少高くても他の業者から確保しようとした結果、小売店に届くまでに介在する業者が増え、コストが増加し価格高騰につながるとのこと。実際にスポット取引を行なう業者はコメ不足になるとオークションのようになるなどと話した。
都内にあるコメ小売・卸売り店がブラックボックスの実態に迫るスポット取引表を見せてくれた。全国の卸売業者などが売り出したいコメの情報が1俵の単価や銘柄などの情報とともに記されていて、コメの売買の仲介業者がこうしたデータをネット上で日々公開し、それをコメが不足している業者が見て仕入れているという。コメの流通をめぐるブラックボックスの中に見えてきたのは、コメ不足の中スポット取引を行なうことで小売店までのルートが複雑化した実態だった。今月5日、小泉農水相は国会で卸の大手で売上高や営業利益が急増しているなどと語ったが、取材した大手卸売業者は価格高騰は需給のバランスであり不当な価格の釣り上げなどはしていないなどとコメントしている。取材で見えてきたのは卸売業者がスポット取引でコメを確保し合う実情と、根底にあるコメ不足だった。
都内にあるコメ小売・卸売り店がブラックボックスの実態に迫るスポット取引表を見せてくれた。全国の卸売業者などが売り出したいコメの情報が1俵の単価や銘柄などの情報とともに記されていて、コメの売買の仲介業者がこうしたデータをネット上で日々公開し、それをコメが不足している業者が見て仕入れているという。コメの流通をめぐるブラックボックスの中に見えてきたのは、コメ不足の中スポット取引を行なうことで小売店までのルートが複雑化した実態だった。今月5日、小泉農水相は国会で卸の大手で売上高や営業利益が急増しているなどと語ったが、取材した大手卸売業者は価格高騰は需給のバランスであり不当な価格の釣り上げなどはしていないなどとコメントしている。取材で見えてきたのは卸売業者がスポット取引でコメを確保し合う実情と、根底にあるコメ不足だった。