セブン&アイホールディングスの経営トップが退任する方向。退任で調整が進められている井阪隆一社長は、2016年から9年間にわたって経営トップを務めてきた。そして後任に起用される見通しなのが、スティーブン・デイカス氏。大手スーパー・西友のトップなどを経て、現在はセブン&アイの社外取締役。そして、カナダのコンビニ大手からの買収提案を検討する特別委員会の委員長も務めている。井阪社長の退任とセブン&アイが受けている買収提案との関係について。今のセブン&アイの課題は企業価値を高めること=株価。今の株価はカナダの会社が提案する価格より安く、対抗するためには株価を上げていく必要がある。会社側もグループの再編などの手を打っているが、今の経営体制では十分に価値を高められないという判断があったと思われる。流通業界に詳しい、UBS証券・風早隆弘シニアアナリストは「正直驚いた。(井阪さんが)続投し企業価値向上に向け取り組みの仕上げをしていくというのは、もともとの想定だった。道半ばでの退任ということになる」とした上で、後任として調整されているスティーブン・デイカス氏について「社内の経験が非常に乏しい。日米のコンビニ需要が厳しい事業環境の中で、会社全体をいい方向に向かわせていくだけの実行力を発揮できるのか、しっかり見なきゃいけない」と述べた。
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