公共交通機関での移動が不便な地域に住む住民のため、東京・東村山市は今月から、地域と最寄り駅を結ぶ予約制の乗り合いタクシーを試験的に運行することになった。東村山市内ではJRや西武鉄道のほか、コミュニティーバスが運行しているが、いずれのアクセスも悪く、公共交通での移動が不便な地域があることが課題になっている。このため市はこれらの地域と最寄り駅を結ぶ予約制の乗り合いタクシーを今月20日〜6月末までの間、試験的に運行することになった。運行するのは鉄道の最寄り駅から600m以上離れていて、バス停も遠かったり、坂道があったりするなど交通の便が悪い市内の6つの地区で、それぞれの地区内で指定された乗り場から片道500円で乗ることができる。運行は平日の午前9時〜午後5時までで、事前に利用者登録をしたうえで利用の24時間前までにインターネットや電話での予約が必要。市は「約半年間の実験運行の結果を踏まえて、本格的に導入するかを判断したい」としている。