ことし1月から10月までに日本を訪れた外国人旅行者の累計は過去最速のペースで3000万人を超えたと見られる。インバウンドが活況な一方で今課題になっているのが外国人の忘れ物。警視庁遺失物センターによると、去年、都内の外国人名義の拾得物はおよそ7万点と前年の1.6倍になっている。12月は外国人観光客の数が増える時期で忘れ物も増えることが予想される。その現状を取材した。都内にある宿泊客のおよそ4割が外国人のホテル。このホテルではごみ箱の中にあるもの以外はすべて忘れ物として回収している。忘れ物は人気のトレーディングカード、靴、さらにはスーツケースまで。このホテルでは忘れ物の数は去年のおよそ1.5倍。長期で滞在をする外国人観光客が増えていることが理由に挙げられる。増え続ける外国人観光客の忘れ物。今、その保管場所が課題となっている。警視庁遺失物センター。都内の警察署や鉄道会社などから届けられた忘れ物が保管されている。外国人の忘れ物は急増していて、その多くが空港内で見つかっている。例えば海外の医療用品や免税店のお土産、特に保管に困っているのがスーツケース。センターでは去年スーツケースを保管するための棚を新設。ここでは原則3か月間保管しているが通路にまであふれている。