経常収支の推移を見ると、貿易による黒字が減少する一方で日本企業が海外の子会社から受け取る配当や利子などが増えている。ただ稼ぎの半分程度は現地での再投資などに充てられており必ずしも日本国内の投資や実質賃金の上昇につながっていないという指摘もされている。清水氏は企業自体は日本にお金を持って帰るより現地で再投資をした方がさらに大きなリターンが得られるといった判断で再投資をしているのであれば、それほど深刻な問題ではないと述べた。新浪氏は企業としては海外で収益が上がっても賃金は国内で働いている人には還元している、日本国内の魅力度をどう上げるかが重要と述べた。早川氏は海外のほうがリターンが高いと思って海外に投資しているわけでそのお金を一旦日本に戻す動きは出にくい、たださすがに海外に投資して儲かっても国内に投資もしなければ賃金も上げないという行動様式は変わりつつある、海外の投資が日本に入ってくれるような努力をしなければいけないと述べた。クラフト氏は近年は安全保障で日本が見直されている、日本のほうが安全ということで様々な投資も来ていると述べた。