テーマは「2025年度日本経済展望」。実質GDP成長率では2025年度、2026年度で潜在成長を上回る見込み。民間消費と設備投資が2024年度を上回るかたちで成長率をあげるとみている。製造業における工場内部だけでなくサービス業の顧客設定の場のITというのもかなり広がっている。人手不足やデジタル化の流れが拡大しており従来の設備投資に様々な裾野が広がり設備投資の拡大傾向が続くとみている。またトランプ新政権の貿易政策が日本経済に影響を及ぼすだろう。自動車業では既に嫌な動きが明確になってきている。ここにトランプ関税や世界経済の下振れがどう入ってくるのかが大きなポイントの一つだとした。続いて円安が今後も継続するのか予測した。矢嶋さんは意見が割れるところだが、円高方向に少し戻るのではと話した。為替のリスクが円高よりも円安にあることや、円安による国内へのメリットが減じていて弊害が強く出る可能性など円安が続いた場合のリスクを述べた。今後、円安が少し止まることで消費には良く収益拡大の面でもそれほどマイナスにならないなど良い点が多くなるため、これが実現してくるかどうかが2025年度の見通しの重要なポイントとした。日本の景気拡大については短期と中長期で見方を分け、短期では下振れの際には様々な政策での対応、中長期では成長期待を潰さないことが重要だとした。来年はトランプ政権に揺さぶられるだろうとし、日本経済の成長のためにはやるべきことは多いが、特に供給問題に対応するというのが日本経済の良い流れを止めないという意味で重要とした。