衆議院第2議員会館から中継。林官房長官が記者会見で自民党総裁選への立候補を表明する。自民党総裁選は来週12日告示・27日投開票。林氏は台風10号で被害を受けた人々にお見舞いの言葉を述べた後、自民党が政治とカネ問題で信頼を損ねる事態となっていることについて謝罪し、「平成7年に初当選、防衛大臣・経済財政担当大臣・農林水産大臣・文科大臣などを経て、党内では税調・行政改革などを担当、国会では予算・議運などに携わった」「現在の日本はコロナ禍がようやくおさまり、実質賃金上昇となりはじめているが、少子高齢化の進展、地方を中心とする人口減少・格差の広がりなど構造的な課題に加え、地球環境の変化や災害巨大化など地球規模のリスクに直面している」「政治の力・政策の力を遺憾なく発揮して不安を解消し、誰もが多様な選択肢を選べる姿を示すことでウェルビーイング向上社会を充実するため、日本の舵取りをやっていきたい」「少子化が続くと日本の人口が減る。これまでもさまざまな施策を打ってきたが、それより少し中長期の施策を打つことで未来に対する不安を解消したい」「晩婚化・非婚化の背景には非正規雇用の問題がある。そうした問題には底上げによる格差是正・地域活性化で”不本意未婚”を解消したい」「雇用改革が大事。職場を確保する自己実現が図れること、男性が家事育児をしやすい環境を作り、ワークライフバランスを改善したい」「チャットGPTが普及し、10年後・20年後にはどういう仕事があるのか、残っている仕事にどういうスキルが必要なのか。想像力・コミュニケーション能力・リーダーシップなどが必要となるため、そういう能力を公教育で学んでもらう」「地域活性化には地理的表示保護制度などを利用し、付加価値を上げ輸出が増え、価格が上がれば手取りも残る。観光と農林水産業を組み合わせ、交流人口を増大させ、そこに新しい雇用ができるという循環を作っていきたい」「何十年に一度という災害が毎年発生している。防災・減災をしっかり取り組み、国土強靭化でハード・ソフトの蓄積をやってきたがさらに推進する」「避難所はまだまだプライバシー・食事面などが世界と比べてどうかという指摘を受けているので、改善していかなければならない」などと述べた。