長期金利の指標となる10年物国債の利回りが上昇しきょう1%に達した。長期金利が1%台をつけるのは2013年5月以来。日銀が国債の買い入れ額を減らすとの観測から国債が売られ金利が上昇。日銀による金融政策の正常化が進むとの見方が強まったため。2013年に当時の日銀の黒田総裁が国債の大量購入など大規模な金融緩和策を開始した。さらに2016年にはマイナス金利を導入しその後、イールドカーブコントロールを開始。長期金利を長期間0%程度に抑え込んできた。しかし、今年3月、植田総裁が大規模金融緩和を解除し金利のある世界に。金利上昇は企業経営にも影響を与えそう。生命保険大手の日本生命は、金利の上昇を歓迎している。さらに業績が苦しい企業からも長期金利の上昇に期待の声。農林中央金庫は外国債券の運用に失敗。来年3月までの1年間に巨額の含み損を処理するために5000億円を超える最終赤字になる見込みだと明らかにした。財務の健全性を確保するため、1兆2000億円規模の資本増強を行う。長期金利が上昇すれば本業である農業分野への融資で利益が出せると期待感を示した。東京・岩井コスモ証券前の映像。日本生命・赤堀直樹専務執行役員、農林中央金庫・奥和登理事長のコメント。日本生命、農林中央金庫の決算会見。