農林水産省は行方のわからないコメが21万トンあるとして調査に乗り出した。おにぎり専門店では値上げしたものの原材料の仕入れ値が上がり続けているため利益はギリギリだという。スーパーではコメの値段を見比べるお客さんの姿があった。この店は去年秋は5キロで約2000円だったがきょうは3400円となっている。農水省が発表した先月のスーパーなどへの販売価格もおととしと比べると約1.6倍に値上がりしている。茨城のコメ農家では以前、生産量の半分近くが飼料用米だったが今年は主食用のコメ作りに切り替えて生産を増やすことを決めた。他のコメ農家も生産量は変わっていないため、コメの値段上昇は「分からない」と口を揃えている。一部の卸売業者は価格高騰を受け今年も高く売れるとみて余分にストックし、市場の流通量が減って引き続き高値になっているのだという。政府は備蓄米をJAなどに販売すると発表し、流通量が増えることで市場価格が落ち着くとみられ一部の業者は余分なストックを手放すのではないかという狙いがあるとのこと。