全国の米の卸売り業者にバンキシャが行ったアンケートには当事者ならではのさまざまな答えが寄せられた。誰が米を買い、誰が米を確保しているのか徹底調査。中国のSNSには米の写真とともに、中国語で「残り僅か10袋」などと書かれていた。実際に米を買ったという中華料理店は、60キロを2万9160円で購入。5キロ当たり2430円と、比較的安かったが、届いた米は、店で出せる品質ではなかったという。米どころ、新潟県長岡市の米生産者にも異変。去年9月以降、これまでになかった依頼が相次いだ。
価格高騰で、激しさを増す米の争奪戦。主な米の流通ルートはまず生産者から農協などの集荷業者へ。そこから卸売り業者へ渡り、小売り業者や飲食店へ。そして私たちの食卓に届く流れだ。去年の生産量は、前の年に比べおよそ18万トン増えているにもかかわらず、農協など大手集荷業者の集荷量は21万トン少なくなっている。これが価格高騰が続いている要因と見られている。
全国の卸売り業者にもアンケートを実施。48の業者、団体が回答を寄せた。卸売り業者の危機感がにじみ出ていた。農林水産省によると、米不足となった去年夏以降、農協などを通さない取り引きがさらに増加し、全体の流通の把握が難しくなっているという。米の争奪戦に拍車がかかる中、新潟県魚沼市の生産者には米を高値で買い取るという見知らぬ業者からのチラシ。農協に出荷すると30キロでおよそ1万2000円のところ、この業者は2万円で買い取るとうたっていた。業者の住所は大阪市。ことしに入り、すでに2回届いた。これまでは、生産者の依頼で小売り業者を紹介していたという業者。今は逆に、小売り業者から買いたいとの声が相次ぎ、これまで取り引きがなかった農家にも去年の倍以上の価格を提示して買い集めているという。さらに、一部の卸売り業者からは「新規参入プレイヤーが保有」との声も。
価格高騰で、激しさを増す米の争奪戦。主な米の流通ルートはまず生産者から農協などの集荷業者へ。そこから卸売り業者へ渡り、小売り業者や飲食店へ。そして私たちの食卓に届く流れだ。去年の生産量は、前の年に比べおよそ18万トン増えているにもかかわらず、農協など大手集荷業者の集荷量は21万トン少なくなっている。これが価格高騰が続いている要因と見られている。
全国の卸売り業者にもアンケートを実施。48の業者、団体が回答を寄せた。卸売り業者の危機感がにじみ出ていた。農林水産省によると、米不足となった去年夏以降、農協などを通さない取り引きがさらに増加し、全体の流通の把握が難しくなっているという。米の争奪戦に拍車がかかる中、新潟県魚沼市の生産者には米を高値で買い取るという見知らぬ業者からのチラシ。農協に出荷すると30キロでおよそ1万2000円のところ、この業者は2万円で買い取るとうたっていた。業者の住所は大阪市。ことしに入り、すでに2回届いた。これまでは、生産者の依頼で小売り業者を紹介していたという業者。今は逆に、小売り業者から買いたいとの声が相次ぎ、これまで取り引きがなかった農家にも去年の倍以上の価格を提示して買い集めているという。さらに、一部の卸売り業者からは「新規参入プレイヤーが保有」との声も。