きょうの為替相場の見通しについて、三菱UFJ信託銀行NY・横田裕矢が電話で解説。予想レンジは、148.70円〜149.70円。昨日は予想を大きく上回った米小売売上高を受けてドル円は149円前半ばまで円安が進んだ。本日は米国時間に、ミシガン大学期待インフレ率が公表されるが、CPI(消費者物価指数)同様、着実なインフレ鈍化の確認ができた場合でも夏休みシーズンの薄商いの中で材料になりにくく、本日は149円台前半で方向感に欠ける動きを想定。注目ポイントは、「米国経済と利下げの行方」。今後のドル円相場は、米国の利下げ動向にいっそう左右される展開を想定。グラフ「米国CPI」を紹介。14日に公表された7月のCPIは、前月比は、前回のマイナス圏から回復したが、前年比では2.9%、3か月前比では+0.1%と着実にインフレ鈍化傾向が確認できる。グラフ「米国一時解雇者、米国自発的離職者」を紹介。雇用環境は、先月の雇用統計が予想外に下振れたが、足元の労働市場は離職者は減少傾向な一方で、解雇者は以前少なく、難関兆候は見られるが景気後退が迫ってる状態ではないとみてる。9月の利下げ幅を占ううえで次回の米雇用統計には一段と注目。グラフ「ドル円、年内米国利下げ織り込み」を紹介。今後も年内の大幅利下げへの機体は維持されるとみられ、ドル円の上値を抑える要因にになり続ける。米国の利下げ開始とともに今後は140円方向に向かうと予想してる。