米国で毎週公表されている「IMM通貨先物ポジション」によると、2024年8月上旬から11月下旬までは円の買い越しが続いていたが、11月29日には一転して売り越しとなり、その後も続いている。市場関係者は「日銀の利上げは緩やかなペースになるのではないか、という見方から当面は高い利回りが見込めないとして、円を売ろうという動きが増えた」と見ている。更に「米国FRBはトランプ次期政権の下では利下げをしにくくなる」といった見方も加わり、前の週の外国為替市場は1ドル=155円前後の円安ドル高水準が続いた。こうした中、12月中旬には日米で金融政策を決める会合が相次いで開かれるが、今後の日銀やFRBの情報発信、市場の受け止めによっては円安圧力がさらに強まる可能性も指摘されている。