三菱UFJ信託銀行NY・横田利夫が解説。ドル円予想レンジは148.00円~149.20円。注目ポイントは、日本政治リスクとアメリカの景気。7月に入り続くドル高の要因については、円要因とドル要因の双方がドル円相場を支えていて、7月移行の円売りドル買いがドル円相場を142円台から149円台まで引き上げた。主要通貨の対ドル変化率を紹介。円は対ドルで約3.5%もの下落。円要因では国内での長期金利の上昇と円安との連動からも今週末に控える参院選で積極財政を掲げる野党の躍進が現実化すれば一段の円売りがドル円相場を140円超に引き上げる可能性もありそう。
ドル高を支えるアメリカ側の要因について。7月以降、FRBの年内利下げ期待は後退。米国の物価と雇用の状況を俯瞰すると、物価面では22年以降の利上げがインフレを抑制し足元では関税影響の懸念を残しつつも落ち着きを見せる一方、雇用環境は依然底堅い状況。コロナ後の再雇用の難しさから多くの企業が解雇に慎重になる中、雇用環境が堅調さを維持した場合は利下げ次期の後ズレや利下げ期待の一段の後退からドル高基調が続く可能性もありそう。今後のドル円相場は、円要因は選挙結果にも左右されるが、当面の政治リスクや財政懸念はしばらく円売りを支えるとみている。現時点での米景気動向からも利下時期期の後退がドル高を持続させる可能性もあり、ドル円は短期的に150円乗せ、その後も米利下げ時期が明確化するまでは底堅い推移が続くと予想される。
ドル高を支えるアメリカ側の要因について。7月以降、FRBの年内利下げ期待は後退。米国の物価と雇用の状況を俯瞰すると、物価面では22年以降の利上げがインフレを抑制し足元では関税影響の懸念を残しつつも落ち着きを見せる一方、雇用環境は依然底堅い状況。コロナ後の再雇用の難しさから多くの企業が解雇に慎重になる中、雇用環境が堅調さを維持した場合は利下げ次期の後ズレや利下げ期待の一段の後退からドル高基調が続く可能性もありそう。今後のドル円相場は、円要因は選挙結果にも左右されるが、当面の政治リスクや財政懸念はしばらく円売りを支えるとみている。現時点での米景気動向からも利下時期期の後退がドル高を持続させる可能性もあり、ドル円は短期的に150円乗せ、その後も米利下げ時期が明確化するまでは底堅い推移が続くと予想される。
