スーパーレスキュー隊の認定試験に密着した。那覇市消防局のスーパーレスキュー隊は沖縄県で唯一救助専門に活動、年間の119番通報は3万近くで大規模災害などの最前線に立ち活躍するため過酷な訓練を行っている。この日は建物高層階での火災を想定した訓練を行い、煙の中機材を使用し要救助者を発見していく。昨年度那覇市では78件の火災で69人が罹災、4人の死者が出ていて現場で要救助者に一番先に接触するため教官は「自分と仲間の命と仲間の家族の命と要救助者の命、要救助者の家族の命まで自分達の手で10以上の命を担っていると思って何が何でも引っ張ってこい」などと話した。2人の子どもの父親の新垣さんは人の命に向き合う仕事の責任の重さを知っていて研修期間中に悔しい思いを重ねていたという。認定試験に挑んだ研修生たちは全員合格となったが新垣さんは「形としては先輩方と同じ救助隊員の資格を持ったことになるがまったく中身は伴っていない。いつか市民や先輩に認められる立派な救助隊員になれるよう」などと話した。