深刻な人手不足が続く農業の現場で今、大きな力となっているのが農業と福祉をつなぐ農福連携。これまでも国が推進してきたが障害者のリハビリと捉えられることも多く農家のメリットが少なかった。両者がメリットを感じられるよう働き掛けてきたのが農福連携コーディネーター・加藤純平さん。これまで40軒の農家と8つの障害者福祉事業所と連携。農家から人手がほしいという連絡を受けると福祉施設と調整し働きたい障害者を紹介する。多い月では、およそ100人の就労を支援してきた。実は加藤さん福祉の仕事に7年農業に5年携わってきた。その経験から農福連携を成功させるポイントを見いだした。具体的な取り組みの一つが農作業の手順を分かりやすいマニュアルに落とし込むこと。加藤さんはすべての農作業を自分で行い障害者のつまずきやすいポイントを動画にまとめている。2つ目は障害者の特性を見て作業を割り当てること。こうした工夫の結果障害者の就労の枠組みとしては異例の月13万円の工賃を実現。専門家は農福連携がビジネスとして成立していることが成功のポイントだと指摘する。農福連携によって将来の目標ができたという青年もいる。加藤さんは、農福連携の力を地域全体の活性化にもつなげていきたいと考えている。
住所: 北海道江別市文京台緑町582
URL: http://www.rakuno.ac.jp/
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