今回紹介するのは1971年放送の新日本紀行 波涛の太鼓~奥能登・外浦~。日本海に面した奥能登の外浦では12月始めに農家では稲の穂先で目が見えなくなった田の神様を家に招く。招かれた神様は2月始めまで家族の手厚いおもてなしを受ける。一方輪島では300年続く朝市が行われていて、魚屋や八百屋のない輪島の人たちにとって唯一の店になる。輪島の名舟地区では御陣乗太鼓が伝わっていて、上杉謙信の大軍を退けるために妖怪の面をかぶって太鼓を打ち鳴らしたのが始まりだといわれている伝統は当時も親から子へと受け継がれていた。御陣乗太鼓を受け継ぐ兄弟が語る能登復興への想いは今夜10時45分の放送で。