石川県内で県・市町村指定の避難所に避難している方は1万7667人。そのうち旅館やホテルなど2次避難所にうつった方が約1655人、9%。こうしたなかきのう輪島市で中学生の集団避難が始まった。輪島市では多くの中学校が現在避難所になっているということで授業が再開できない。そのため市内の中学生401人のうち希望した258人が白山市にある2つの施設にうつったという。また石川県によると珠洲市と能登町の中学生合わせて144人が今月21日に金沢市内のスポーツセンターに集団避難する予定。輪島市の中学生が生活する施設は普段から学校の合宿などが行われている場所で宿泊室・体育館・大浴場もあり、1日3食が提供される。授業については受験を控えている3年生は施設内の研修室などで授業を受ける。1・2年生は近くの小中学校に通うという。休日はリクリエーションや保護者に会う時間を設けるという。避難生活を送る子どもたちにどんな注意が必要なのか、過去の震災で調査を行ってきた東北大学の齋藤玲先生は環境の変化やストレスなどによって子どもに変化があるという。大阪大学大学院がまとめた子どもの反応は、行動の変化では物音に敏感になる、パニック状態になる、記憶困難など。感情の変化ではイライラ、怯える、集中困難など。身体の症状としては腹痛・頭痛・食欲不振、睡眠の問題(不眠)など。集団避難後の対応策としては家庭や学校で会話の機会を増やす、生活リズムを崩さないこと。石川県によると心のケアや体調管理のため養護教員の常駐やカウンセラーの派遣などを行う予定だという、などと伝えた。