SMBC日興証券・野地慎さんのきょうのドル円予想レンジは147.70円~148.80円。野地さんは「日銀の金融政策決定会合が終了し次の注目はFOMCに移りそう。本日は欧米で1月のPMI速報値が公表される。中国経済の悪化が続くなか欧米の製造業などのPMIの悪化が確認されれば円が買われる可能性もあり注目している」などと述べた。きょうの注目ポイントは『投機的な円売りがないまま円安が進行』。野地さんは「昨年末に1ドル=140円ちょうど付近まで下げたドル円が足元で148円台にのせるなど急速に円安が進んでいる。円売りポジションがふくらむ中での動きとみなされやすいが、シカゴの投機筋の円売りポジションはほとんど増えておらず、買い戻され縮小したままの状態が続いている。148円までの円安は1月以降の対外証券投資の急拡大の影響がある。公的年金などにおけるリバランスの需要が高まり外貨買い圧力が相当強まった。円安がさらに進めば円買いのフローが入りやすくなりそうだが投機筋に円売り余力があることを考えればなんらかの材料で一時的に150円をトライする可能性が高い時間帯が続きそう」などと述べた。