齋藤先生は「津波の怖さは高さだけじゃないと思う。全体のエネルギー。地震動は離れると威力が弱まるのに津波はなぜ減らないで来るのか不思議」と言うと有川教授は「もともと持っている津波の波の長さそのものが非常に長いので、一瞬に見えるかもしれないがまだまだ大きな津波のエネルギーを持っている」などと説明した。現在も津波注意報が出ているが、解除されたときは基本的には「津波の影響はなくなった」と考えて良い。ただ、巨大地震の場合は余震も考えられるため、いつ地震・津波が発生してもおかしくないと心構えし、ハザードマップなどを確認しておく。ハザードマップには周辺環境の津波リスクなどが掲載されている。日頃から避難場所・避難経路を確認しておくことも大事。旅行シーズンのため、旅先で災害にあった際に「津波標識」を知っておくことも大事。「津波注意」「津波避難場所」「津波避難ビル」などを確認しておく。有川教授は「能登半島の地震・津波のときもそうなんですが、東日本大震災以降、避難の意識がすごく高まっていてすぐに避難していただいていると思う。ただ、今度はいかに適切な場所に逃げるか、適切な準備ができているかなどを一段進んで考えるような時期に来ていると感じた」など話した。猛暑の中での避難では特に水分・塩分、涼しい服・日陰、体を冷やすことなどにも留意する。