今月12日、東京・日野市の緑道で高さ約10mのイチョウの枝が落下し、緑道を歩いていた36歳の男性が下敷きになって死亡した。事故はなぜ起きたのか?専門家に現場をみてもらう。樹木医・石井誠治さんは「下の枝よりも上の枝の方が日当たりが良いので、日当たりが良い枝にたくさん葉っぱがついて実がなっていた」。イチョウの木にはオスとメスがあり、事故が起きたのはメスのイチョウとみられている。イチョウの生育が偏っていた可能性もあるという。石井さんは「ちゃんと枝がぶつからないように枝が込んでいない。そういう意味での危険は少ない」。街路樹などは自治体が管理しているが、今回の事故を受けてより細かなチェックが必要。石井さんは「枝ぶりをよく残そうという傾向がある。今回の事故を教訓にして危険を回避するような形の剪定方法がひとつ加えられるのではないか」。