国立感染症研究所によると「RSウイルス感染症」も全国の小児科で4週連続で増加している。16週連続増加の「手足口病」や新型コロナとともに注意が呼びかけられている。クリニックばんびぃに・時田院長は赤ちゃんがかかると「脱水あるいは呼吸困難で入院になる確率が高い感染症」などとした。RSウイルス感染症は2歳までにほぼ全ての子どもが感染し発熱等、風邪のような症状が出るが特に生後半年までの感染は重症化リスクがある。保育園キートス・日向統括園長は「注意深く観察することが重要とし園長によると、発熱、鼻水、咳などの症状がみられる園児は医師の診断を促すという。感染対策も余念がなく遊具は手作業で毎日消毒、職員の掃除と+掃除ロボットを導入し除菌レベルをアップさせている。RSウイルスは大人も注意が必要で高齢者にも感染し重症化するおそれがある。こうしたなか始まっているのが母子免疫ワクチンは今年1月に国内で初承認され5月末から接種が可能になった。ワクチンは妊娠28週から36週で接種した場合に有効性が高いとされ治験では生後半年までに重症化する乳児を約7割減らすことができたという。レディースクリニックなみなみ・叶谷院長は「あらかじめお母さんができることとしてワクチンが出てきたのはすごく意味がある」とした。またワクチンは60歳以上も接種可能で全額自己負担の為、接種費用は3万円を超える場合が多く負担が大きいのが課題。厚生労働省は公費補助の「定期接種」対象とするか、議論を始めているということ。