甲子園球場は開場から今年で100年を迎えた。このグラウンドの特徴は水はけの良さ。大雨が降った後でも短い時間で試合のできる環境を整える様子は“神整備”とも呼ばれている。グラウンドキーパーのリーダー・金沢健児さんは36年間甲子園のグラウンドを守ってきた。甲子園球場ができた当時は水はけの悪いグラウンドだった。この状況を改善したのが夏と冬の年2回行われる耕運機を使った「掘り返し」。甲子園の土は黒土と砂がバランス良く配合されており、水はけが良くなっている。しかし、グラウンドを使い続け、雨が降って水が染み込むうちに粒子の細かい黒土が下に沈んでいき、その上に水が溜まって水はけが悪くなる。これを改善するため、約5cm掘り返して黒土と砂が混ざり合った状態に戻す。そうすることで水はけの良いグラウンドが蘇る。夏の甲子園大会の直前に掘り返しを行うことで、球児たちに最高の舞台を用意する。金沢健児さんは今までの経験を若手に伝え、引き継いでいる。
住所: 兵庫県西宮市甲子園町1-82
URL: http://www.hanshin.co.jp/koshien/
URL: http://www.hanshin.co.jp/koshien/