陸海空の各自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部がきょう発足し、初代の司令官が着任した。自衛隊の統合作戦司令部は東京・市ヶ谷の防衛省内に置かれ、およそ240人体制で発足した。防衛省では司令部トップの統合作戦司令官に起用された南雲憲一郎空将が、儀じょう隊の栄誉礼を受けた。統合作戦司令官は、防衛大臣の命令のもと陸海空の各自衛隊を一元的に指揮するほか、アメリカ軍などと作戦に関する連絡調整も行う。一方、これまで部隊を実質的に指揮してきた自衛隊制服組トップの統合幕僚長は、省内調整など防衛大臣の補佐により専念することになる。防衛省は統合作戦司令部の設置によって、事態の状況に応じた迅速な部隊の運用やアメリカ軍との連携強化などにつながるとしている。