ニューヨーク原油先物の値動きについて、プロスパート・レーディングアカデミーのスコット・バウアーCEOは「雇用統計を受け、強いドル高となった。GDPや雇用統計のような強い経済指標は、ドル高になるため原油価格の下押し圧力となる。特に中国では、需要減速の問題が続いている。IMFは、今年の中国の成長率が4.6%に鈍化するとみている。さらに、中期見通し(28年末)は3.5%まで下がるとした。一方、アメリカの原油生産は過去最大だ。供給過剰はしばらく変わらない。仮にFRBが利下げをしても、下落圧力は続くだろう。原油先物は、中東リスクとして5ドル程度が織り込まれている。ただ、今は需要低下が問題だ。WTIは、70ドルを割り込むだろう。70~78ドルのレンジは、68~75ドルまで徐々に下落する」と話した。