電力会社がデータセンターや半導体工場の増加に対応して送電網を増強する。東京電力ホールディングスは2027年度までに送電網の増強に4700億円を投じ、大型変電所を新増設する。電力広域的運営推進機関が3月にまとめた各社の開発計画をもとに日本経済新聞社が電力需要の拡大に対応した大型変電所の新設と増強分をまとめた。2030年までに全国で18カ所の新増設が計画されていて、そのうち8カ所が首都圏。容量ベースでもおよそ4割を占める。データセンターが集まる首都圏に変電所の新増設計画のおよそ半数が集中していて安定供給に向けてAI・人工知能の普及をにらんだ電力インフラ整備が課題となってきた。(日経電子版)