千賀が訪ねたのは栃木県宇都宮市にある電気自動車の研究施設。県と連携し電気自動車を解体し研究会も催してきた。千賀がガソリン車との違いを体感した。ガソリン車のエンジンに相当するモーターユニット。電気自動車のパーツ数はガソリン車の3分の2だが解体には大きな難関がある。車体の下にある重さ300kgのリチウムイオン電池は衝撃に弱く一歩間違うと爆発する危険もある。都内のゴミ処理施設でもリチウムイオン電池が原因とみられる火災が発生した。さらに最大の難関がバッテリーの解体。電気自動車には1台およそ9kgのレアメタルのコバルトが使われているが効率よくリサイクルすることが大変難しいという。日本では2035年までにガソリン車の新車販売を停止しすべて電気自動車などに置き換える目標を掲げていて必要なコバルトは900万トンだがコバルトの埋蔵量は710万トンしかなく世界でコバルトの争奪戦が起きている。これを解決するために一刻も早くコバルトを効率的に取り出す技術を開発しなければならない。千賀は電気自動車はどうやってリサイクルしていくかも含めて未知数でまた取材してみたいと話した。