韓国国会の現在の様子を中継。野党議員による提案説明が終わり、ユン大統領の弾劾議案に対する採決が始まった。与党・国民の力でこの議案に賛成の意向を示していたアンチョルス議員も投票を行った。野党が提出していたユンソンニョル大統領の弾劾を求める議案の採決を含む本会議、きょう午後5時過ぎに始まった。まずユンソンニョル大統領のキムゴニ夫人の疑惑に関する特別検察官の任命を巡る法案の採決が行われた。弾劾の採決に先立って、与党国民の力のほとんどの議員が議場を退場していて、韓国の複数のメディアは、事実上、否決される見通しとなったと伝えている。国民からは弾劾すべきだという意見が多く上がっており、世論調査では7割以上の人が弾劾すべきだという調査もあった。これを受けて与党側は、仮にこのまま否決されたとしても、改めて臨時国会の開催を要請したうえで、そこで改めて弾劾議案を提出するといった可能性もある。たとえこのあと大統領が任期を短縮する動き、それから与党が一緒になって大統領の権限を弱めるような形において、責任を取らせるという動きがあるかもしれない。権限はあるものの、影響力はかなりなくなって、これまでのようなリーダーシップを取った政権運営というのは、本当に難しくなると思う。与党と連携しながら政権運営に当たることになるが、ここからはむしろ、そういうみずからが前面に出るというよりは、少し引いた立場で与党と共にという姿勢を示すしかない可能性がある。過去に弾劾の議案が可決されたのは2度あり、最近ではパククネ大統領のときはそのあとの手続きで憲法裁判所も弾劾は妥当という判断をして、大統領は罷免された。一方でノムヒョン大統領のときは、同じようにこの弾劾が、議案が可決されただが、その後、憲法裁判所は弾劾は妥当ではないという判断を示して、ノムヒョン大統領は職務に復帰した。そして今回はかなり混乱をきたしたけれども、まだ結果は出ていないけれども、事実上、否決される見通しとなっている。この結果が韓国国内に与える影響を改めて教えてください。いったんは、そうした大統領の職務停止という事態には、避けることができたので、いわば外交面とか、そういった部分では職務停止になるよりは影響は少なくなる。一方で国内はやっぱり混乱は引き続き続く可能性がある。