選挙期間中のSNSが明暗を分けたとされる兵庫県知事選挙について。出直し選挙で再選を果たした斎藤元彦前知事。当初は厳しい戦いが予想されていたがこのような人だかり。何が起きていたのだろうか。17日間の選挙戦、こんな変化があった。県職員らへのパワハラなどの疑惑を告発された斎藤元彦前兵庫県知事。失職から約50日で兵庫県庁に舞い戻ることになった。昨夜の開票特番、午後8時の投票締め切りと同時に、斎藤前知事の当選確率の知らせ。前尼崎市長の稲村氏らを抑え110万票余りを獲得した斎藤前知事が再選を果たした。神戸市の映像。前兵庫県知事・斎藤元彦氏のコメント・。事の発端は、今年3月。県職員へのパワハラ疑惑などを告発する文書を県民局長だった男性が匿名で作成し配布した。そのとき、斎藤氏は強い言葉で非難。元県民局長は停職3か月の懲戒処分を受けたが7月に死亡した。しかし、その後に県議会が設置した百条委員会の調査などで、告発内容の中に事実があったことや告発者捜しを知事自ら指示していたことが明らかになった。更に告発文書の中で去年11月の阪神オリックスの優勝パレードで、寄付金集めなどの業務で疲弊して療養中とされた元課長の男性が今年4月に死亡していたことも明らかになった。斎藤氏は文書は誹謗中傷性が高く、公益通報には当たらない。告発者探しにも違法性はないと主張していたが、兵庫県議会は9月、斎藤氏に対する不信任決議案を全会一致で可決。その後、失職し、出直し知事選挙に。最終日には県職員に見送られることなく県庁をあとにした。街頭に立つも、当初は見向きもされなかった斎藤氏だが、選挙終盤には、大勢の人が集まるようになった。今回の知事選の投票率は55.65%。前回より約14ポイントの上昇となった。神戸市須磨区、JR須磨駅の映像。有権者のコメント。今回の選挙では、政治団体党首の立花孝志氏も立候補していたが、自身の当選は目指さないとし、選挙戦で斎藤氏をサポートしていた。するとSNS上では元知事頑張れと、斎藤氏を応援する動きが活発に。今回の選挙戦では、SNSの情報も大きな判断材料となった。ただ、ネット上にはデマも。今回敗れた稲村氏を巡っては、「外国人参政権を与えようとしている」などというコメントも。この投稿が表示された回数は147万件以上。一方、本人・稲村氏は、外国人参政権を推進する立場ではないと否定している。SNSが大きなうねりとなる中、知事選終盤、こんな動きも。県内29市町で作る市長会の有志22人が稲村氏の支持を表明。ただ、その一コマもSNSで拡散した。一方、パワハラ疑惑などを調査する百条委員会は今日も開催。今月25日に、斉藤氏の出席を要請し尋問を行うことを決めた。