台湾総統選から一夜。3日前、投票のために帰省する蔡翠文さんは強い危機感を抱いていた。台湾の選挙では在外投票や期日前投票ができないため、海外に住む有権者の帰省ラッシュが発生した。総統選三つ巴の激戦を制した民進党・頼清徳氏は中国から“独立分子”とみなされ制裁対象となっている。新米・対中強硬を継承する頼氏。中国の戦狼外交に対して戦猫外交を掲げる蕭美琴氏。副総統候補に決まった去年11月、中国政府は独立派とみなす2人を“独・独コンビ”と呼び警戒している。
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