台湾の頼政権が議会で少数与党となっている現状の打開につながると期待していた住民投票が裏目に出て、政権運営が一層厳しさを増している。民進党の支持者らは、野党・国民党が中国に融和的だとして、野党議員のリコールの賛否を求めて大罷免運動を行い、先月住民投票が行われた。当初はリコールが成立するとみられたが、すべての選挙区で不成立となった。頼政権の支持率は37.2%に落ち込んでいる。背景にはトランプ政権との関税交渉がうまくいっていないことなどがあげられる。台湾の統一を目指す中国が政治混乱を利用するとの見方も強まっている。