小澤征爾さんが今月6日に心不全のため亡くなった。巧みなタクト捌きでクラシック界での地位を確立し、世界のオザワと称された小澤さん。桐朋学園で齋藤秀雄さんらに指揮を学び、20代前半で単身フランスへ渡ると初参加のコンクールで1位に輝くなど数々の功績を残した。さらに実力が認められ、ボストン交響楽団をはじめ世界の名門オーケストラの音楽監督を務めた。1998年の長野五輪では開会式でベートーヴェンの第九を指揮し、存在の大きさを世界にアピールした。2002年には日本人として初めてウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任するなどの快挙を達成した。2010年にがんを公表すると体力の定価などから1年間休養し、療養後には若手音楽家の指導などに励んだ。小澤さんのコンサートが数多く開催された長野・松本市では献花台が設けられファンが花を手向けた。葬儀は近親者のみで執り行われ、後日お別れの会を予定しているとのこと。