宮城県気仙沼市でここ数年、フグに似た魚が水揚げされている。専門家によるとその正体は“雑種のフグ”だという。日本近海に多く生息するショウサイフグと、日本海に多く生息するゴマフグの間で交雑が起きて生まれたもの。温暖化で海の温度が上昇していく中で、ゴマフグの生息箇所に変化が起きたことが原因。フグは種類によって毒の部分が異なるため、雑種をきちんと判別できないと命に関わる。雑種がさらに純粋種と交雑するとさらに判別が難しくなり、コロナ禍でも注目されたPCR検査などが必要になる。また、館山の海では水温によって性別が変わるギンイソイワシという魚が海水温の上昇で雄だらけになっており、繁殖、さらには生態系への影響が懸念されている。