報道カメラマンが現場で感じたこと、視聴者に伝えたいこととは何なのか。決して語られることのないカメラマンの熱き思いを魂のワンカットと共にお届けする。
まずは、香港大規模デモで市民の思いを捉えたワンカット。撮影したのは入社10年目、北京支局の室谷陽太カメラマン。アジアでの取材経験が豊富な室谷カメラマンは2019年に香港民主化デモの取材チームに抜擢された。取材初日、警察がデモ隊に放った催涙弾にデモ隊と取材班がパニックになりながら逃げ惑う様子が捉えられていた。室谷カメラマンはパニック状態になりながらも頭の片隅ではこの瞬間を切り取って伝えなければと思っていたという。市民と警察の衝突は激化していき、放水車を投入した警察は水攻めでデモ隊を排除。取材班の500万円超の機材も水浸しになり壊れてしまった。危険な現場で取材を続けた室谷カメラマンは「この先の人たちのためにも映像資料としてしっかり撮らなければという責任感を感じていた」と話した。また、「香港でも平和的なデモをする人たちがいて、その人達が再度一致団結して思いを伝える瞬間を自分のカットで表現したいと思った
」と話した。そのワンカットは雨の中で市民が一丸となってデモ行進する、暴力ではなく自分たちの願いを平和的に主張する姿だった。
続いては、都心に出没したお騒がせ動物を2時間8分粘って撮ったワンカット。撮影したのは報道・スポーツで活躍する山田充カメラマン。2018年10月、赤坂に姿を見せたアライグマ。警察や消防に捕獲され31秒のショートニュースとして伝えられたが実際の撮影には2時間ほどかかったという。なかなか捕まらないアライグマに山田カメラマンは重さ10kgのカメラを担ぎ続けた。
まずは、香港大規模デモで市民の思いを捉えたワンカット。撮影したのは入社10年目、北京支局の室谷陽太カメラマン。アジアでの取材経験が豊富な室谷カメラマンは2019年に香港民主化デモの取材チームに抜擢された。取材初日、警察がデモ隊に放った催涙弾にデモ隊と取材班がパニックになりながら逃げ惑う様子が捉えられていた。室谷カメラマンはパニック状態になりながらも頭の片隅ではこの瞬間を切り取って伝えなければと思っていたという。市民と警察の衝突は激化していき、放水車を投入した警察は水攻めでデモ隊を排除。取材班の500万円超の機材も水浸しになり壊れてしまった。危険な現場で取材を続けた室谷カメラマンは「この先の人たちのためにも映像資料としてしっかり撮らなければという責任感を感じていた」と話した。また、「香港でも平和的なデモをする人たちがいて、その人達が再度一致団結して思いを伝える瞬間を自分のカットで表現したいと思った
」と話した。そのワンカットは雨の中で市民が一丸となってデモ行進する、暴力ではなく自分たちの願いを平和的に主張する姿だった。
続いては、都心に出没したお騒がせ動物を2時間8分粘って撮ったワンカット。撮影したのは報道・スポーツで活躍する山田充カメラマン。2018年10月、赤坂に姿を見せたアライグマ。警察や消防に捕獲され31秒のショートニュースとして伝えられたが実際の撮影には2時間ほどかかったという。なかなか捕まらないアライグマに山田カメラマンは重さ10kgのカメラを担ぎ続けた。