2024被災地のいま。元日の能登半島地震に伴う液状化。家を再建するメドが立たず、苦渋の決断で土地を離れる選択をした家族を取材。高岡市に住む林真由美さんと母の林金子さんは住み慣れた家を離れて3月からアパートで仮住まいをしている。林さんたちの家は液状化で床下から砂と水が溢れ出し傾いたため大規模半壊と認定された。直して住むのは難しいとのことで行政が費用を負担する公費解体を決断した。その準備のため時々家に帰って家財を必要なものと不要なものに仕分ける作業を続けているが5世代に渡って住んできた家なのでなかなか片付かない。当初は解体したら同じ場所に新しい家を再建したいと考えていたが解体の日程はいまだ決まらない状態。解体を待つ間も家の傷みは進んでいる。高岡市はいくつかの地区ごとに液状化対策を行う予定だが、工事の方法や住民の費用負担などはまだ決まっていない。林さんたちは元の場所で暮らすのを諦めて別の土地で家を探さざるを得ないと考えるようになった。