原発の運転期間は原則40年に制限され、一度に限り、最長20年の延長が可能とされている。福井県にある高浜原発3号機と4号機は来年で40年となることから、関西電力は原子力規制委員会に20年間の延長を申請していた。きょうの規制委員会の会合では事務局の原子力規制庁が、高浜原発の2基について原子炉をはじめとする重要な設備が劣化していないか調べる特別点検が適切に行われているなどとして運転期間を延長するための基準に適合していると報告した。委員から異論は出ず、3号機と4号機の運転期間の延長が全会一致で認められた。40年を超える運転が認められた原発は全国で8基になった。原発の運転期間を巡っては実質的に60年を超える運転を可能とする法律が来年6月に施行される予定で、今回、延長が認可された2基を含め、運転開始から30年を超える原発が運転を継続するには施行までに改めて認可を得る必要がある。