JR東日本は、来年3月に開業する「高輪ゲートウェイシティ」で導入する次世代型の物流システムを発表した。荷物は、街の外の物流拠点に一旦集約し、水素を燃料とするトラックでオフィスやテナントへまとめて配送する。この仕組みにより、街の中へ配送するトラックを1日あたり1000台減らし、渋滞の解消とともに、CO2の削減を狙う。また、街のCO2排出量実質ゼロを目指した取り組みとして、地下に日本最大の2万トンの蓄熱槽を備え夜間につくる冷水・温水を日中の空調に利用するほか、ビルには飲食店で出る生ごみからガスをつくる設備を設け、ホテルの給湯に活用する。えきまちエナジークリエイト・鈴木孝子社長は「先進的な技術を導入してゼロカーボンでサステナブルなまちづくりを実現するため、エネルギーマネジメントに取り組んでいく」と話した。