夏の記録的な暑さの影響で出荷が始まった秋の味覚、梨に異変が起きている。千葉県市川市の映像。強烈な日差しと猛烈な暑さで梨の表面が変色する焼け梨と呼ばれる被害が増えている。ひどい場合には黒く変色することもある。見た目が悪くなるだけでなく変色した部分だけ熟すのが早くなり商品価値が大きく低下してしまう。焼け梨に加えて梨に打撃となっているのがカメムシの大量発生。カメムシがくっつくと梨の水分を吸い取ってしまうため実がくぼみ、中身がスポンジ状になってしまう。この梨園では焼け梨とカメムシの被害で収穫量が3割ほど減る見込みだが、梨の出来自体は例年以上に甘味が強く上々だという。先月行われた調査で、鳥取県ではカメムシによる被害が平年のおよそ20倍に上っていることがわかった。鳥取県園芸試験場・戸板重則主任研究員によると去年の9月から10月に大量発生したことに加えて暖冬で越冬するカメムシが多かったことが原因ではないかとみているという。