年金支給日の大阪。74歳女性の年金額は夫婦で月4000円増え約23万円。向かったのは地元のスーパー。支給日限りのご褒美を購入した。商店街のたこ焼店で20年パートを続ける女性は夫婦で月6000円増え約20万円。77歳でも仕事は辞められないという。一方で年金増額に気付かなかったという人も。一方で年金支給日の東京。スーパーで出会った78歳男性。年金増額で昼食を奮発。普段は水道水も特別にコーラを。家賃5万円の都営住宅で妻と2人暮らし。年金額は夫婦で月6000円増え約20万円。夫は木材会社を退職後15年近く公園清掃の仕事。この日の昼食は野菜たっぷりのタンメン。コーラで乾杯。食料品の値上げは3年連続の1万品目超え（帝国データバンク）。円安・エネルギー価格の高騰などで今年度の家計負担は1世帯あたり9万4000円の増額となる試算も（みずほリサーチ＆テクノロジーズ作成）。「お金にシビア」とも言われる大阪の節約を取材。ケチが多い都道府県1位（出典：Jタウン研究所）。月2回、自転車で20分以上かけて商店街に通う女性。2週間の献立をおおよそ決め、予算1万円と決めての買い物。肉は1ヵ月分約4400円をまとめ買い。この日は合計約9300円に抑えた。計画性と買い物で苦労を惜しまないことが大切だという。大阪で多く聞かれたのが安いものへのこだわり。2人で年金は月16万円という夫婦。食費を週1万円に抑えているという。帰宅後のルーティンは肉の小分け。この日は豚肉と卵の炒め物とししとうの炒め物。1人前107円。別の日は焼きそば。1人前85円。さらに余りもので作り置き料理。こんにゃくとちくわのきんぴら風。約150円。節約してもメニューは多彩。夫婦で食費1日千数百円程度、週でも1万円以内に抑えている。
猛暑が予想されることしの夏、心配なのが光熱費。政府の補助金は5月分で終わり、8月分から再開も3か月限定。大阪でネコと暮らす87歳女性。年金は未払い期間が多く、夫の遺族年金を合わせても月4万5000円。光熱費の高騰が生活に大きく響いている。炊飯器も電気代がかかるのでおにぎり。暑くなるまでエアコンは使わない。一方、2か月前、自宅にエアコンがなく、水道・光熱費が月8000円の大阪市の女性を取材。エアコンは約5年前に取り外し。先週土曜日、改めて訪ねると。部屋の温度は30℃超え。まずは家中の窓を開け風通し良く。日除け用のすだれも。シャワーで汗を流した後、涼む時に頼りにしているのが小さな扇風機だが、うちわと合わせて使うのがちょうどいいという。さらに自分の座るところにだけゴザを。寝る時はうちわを扇いで疲れたらやめる。電気代は年間を通して月3000円程度。ガス・水道合わせても月8000円ほど。東京の一人暮らしの77歳男性。炊いたご飯に練り梅を混ぜて梅おにぎりに。4つ作れば1日過ごせるという。ことしの暑さでエアコンは欠かせず電気代が心配。風呂の給湯器が故障し、台所の鍋で湯を沸かして風呂場で使っている。6月の年金で修理するか悩んだというが、この地域の70歳以上は公衆浴場を370円引きの150円で利用できるという情報を知った。お風呂に入るのを楽しみに過ごしていくとのこと。取材の中で何人かの方に見せてもらったのが毎年6月に届く年金振込通知書。都内で息子と2人暮らしの83歳男性。支払い額は2か月分で23万6958円。社会保険料が引かれ、手取りは22万1658円に。前年度からいくら変わったかも確認できる。専門家も「必ず確認してほしい」という。年金も所得とみなされ、金額により介護保険料、国民健康保険料、所得税、住民税が引かれる。年々上がる介護保険料や国民健康保険料。手取り額への影響も確かめ生活を考えることが重要だという。