山形で南米アマゾンの営みを物語る品々を鶴岡市の一家が保管しており、資料の数は2万点に上るという。資料を収集したのは文化人類学者の山口吉彦さんで、アマゾンの昆虫に憧れてアマゾンを訪れて家族とともにブラジルの先住民と交流して資料を収集した。帰国後は集めた資料を2つの公立博物館に展示して館長として魅力を発信した。しかし2014年に両館が行政改革の一貫で閉館となったため大量の資料を自宅で保管している。5年前に息子の山口考彦さんが父のために鶴岡に移住し、鶴岡のギャラリーでアマゾン資料の展覧会を開いた。6月からは市内の博物館での展覧会が決定し、新たな試みとして初めてアマゾン資料に触れた市民とともに展覧会をゼロから企画し意見交換を行った。