人材確保の取り組みを進めてきた鹿児島県。この日、インターンシップを通じて新たに保護司になった3人が保護司会で紹介されていた。新人の保護司、井上竜平さん。ふだんは整骨院を経営している。何か地域に貢献をしたいと思っていたとき、保護司のインターンシップの存在を知り、参加した。インターンシップでは、研修会や地域の犯罪防止を呼びかける活動などを実際に体験。活動への理解が深まり、保護司になる決断の後押しになった。県では、去年とおととしで11回、インターンシップを開催。20人が参加し、うち15人が保護司になった。さらに国の検討会では、保護司の待遇についても議論されている。現在は活動経費について実費を請求できるが、給与のないボランティア。これに対して幅広い人材を確保するという観点から報酬制の導入が検討されている。こうした制度改革について専門家、龍谷大学法学部・浜井浩一教授は「潜在的に誰かの役に立ちたいと思っている人はたくさんいる。そこを上手く引き出してあげるのが大事」などとコメント。国の検討会は10月にも報告書を取りまとめて公表する方針。