先週、広い範囲で観測された黄砂だが、この週末も日本列島に飛来し、一部の地域では濃度が濃い黄砂の飛来も予想されている。中国大陸で巻き上がり日本へ飛来してくるが、先週の水曜日から金曜日には九州から東北にかけて広範囲で観測された。先週木曜日に岩手・陸前高田市で撮影された映像を黄砂のない日と比較して紹介。黄砂の影響は洗車場でも見られた。体調に変化を感じる人も。黄砂はきょう、北陸や関東北部、東北、北海道に飛来する見込み。あす東北や北海道で飛散後、あさって未明には日本列島を抜けるという予想。先週、広い範囲で観測された黄砂だが、この週末も日本列島に飛来し、一部の地域では濃度が濃い黄砂の飛来も予想されている。黄砂の濃度が濃いほど視程が短くなる。今回の予想は10キロ未満。5キロ未満では交通障害が発生するおそれがあり、運転に注意が必要。専門家によると、黄砂の濃度が濃いほど健康への影響も大きいという。大西一成准教授は「黄砂は、ただの砂ではなく他の汚染物質が付着していたり一緒に飛んで来たりするので、重金属カーボンなど有害な物質を含んでいる。健康な人であってもアレルギー症状、呼吸器に影響が出る」と話す。黄砂の発生元と言われている「ゴビ砂漠の砂」と「日本に飛来した黄砂」を比較。汚染物質などの付着により黒くなっている。近年、有害物質を含む黒い黄砂の飛来が多いという。主な健康被害として目のかゆみやくしゃみなどアレルギー症状。金属アレルギーの方は得に症状が強く出ることがある。せきやぜんそくなど呼吸器系への影響も出る可能性がある。黄砂の対策は「不織布マスク着用」「洗濯物を室内に干す」「窓を開けない」などがある。「外出時は日焼け止め、サングラスなど」「帰宅後にすぐシャワー」。黄砂はきょうあすにかけて飛来する予想。交通障害や体調不良に注意が必要。