ニューヨーク株式市場では企業決算が主な取引材料となっている。21日は主力銘柄で好調な決算が相次ぎ、ダウの最高値更新につながった。工業製品や事務用品を手がけるスリーエムやコカコーラが決算で販売の好調さを示し、相場を押し上げた。業績の先行きについても強気な見通しが目立っている。GMは想定よりも関税の影響を抑えられるとして、通期の利益見通しを引き上げたことが好感され、株価が15%近く上昇。グーグルの親会社・アルファベットの株価は下落。チャットGPTのオープンAIがウェブ検索サービスを公開し、競合が懸念された。この日はハイテク株がやや軟調だった。トランプ大統領が米中首脳会談に後ろ向きな発言をしたことで、半導体をめぐる貿易摩擦の継続が意識された面もあった。
