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「DEI」 のテレビ露出情報

トランプ次期大統領の大統領就任を目前に、いま米国である動きが出ている。多様性、公平性、包摂性、それぞれの頭文字を取って「DEI」と呼ばれる理念。幅広い人材の登用などを進めるため、掲げられてきたが、これを見直そうという動きが大手企業で相次いでいる。退任を前にした米国・バイデン大統領は国民向けに最後の演説を行い「米国では極端な富や影響力を持つ人々による少数独裁体制ができつつある。それが民主主義、基本的権利、自由、製鋼への公平な機会を脅かしている」と述べた。バイデン政権がこの4年間、キーワードとして掲げてきたDEI。バイデン政権のもと多くの企業や大学が、数値目標を設け、多様な人材を集める動きが広がった。しかし米国の企業の間では、DEIの取り組みを見直す動きが広がっている。小売り大手・ウォルマートは、女性やマイノリティーが経営する取り引き先を優先する方針をやめるといった対応を取った。大手ハンバーガーチェーン・マクドナルド。米国の事業では、女性管理職の比率を45%、人種などのマイノリティーの比率を35%に引き上げるなどとしていたが、その目標を取りやめた。
反DEIの動きと連動し、勢いを増しているのが、米国・トランプ次期大統領。保守派の団体が開いたイベントには、1万人を超える人たちが集まっていて、保守派が勢いづいていることが感じられる。集会に駆けつけたトランプ次期大統領は「バイデン政権が推進したDEI政策を撤廃する」と宣言し、「トランスジェンダーの愚かな流れを止める。軍、学校から追い出す」と述べた。さらに集会では、「DEIを推進する大学の取り組みを撤回させた」として、大学生らが表彰された。保守派の間で広がる反DEIの動き。その急先鋒が、活動家・ロビー・スターバック。100万人以上のSNSのフォロワーを持ち、大企業に対しDEIの取り組みの撤廃や縮小を迫ってきた。「フォードやボーイングなど、大手企業17社が、自分の要求を受け入れ、取り組みを変更した」と主張。スターバック氏は「トランプ次期政権でDEIは葬り去られるだろう」と述べた。
多様性への取り組みに対する意識の変化は、世論調査にも現れている。ピューリサーチセンターの調査では、職場でのDEI向上に重点を置くことについて、「よいこと」と答えた人は52%、半数以上は肯定的。その一方で、「よくない」と答えた人は21%と、前の年より5ポイント増えた。3割以上の人が、「DEIは白人男性にとって不利益」と回答。米国社会で何が起きているのか。著名な政治学者・スタンフォード大学・フランシス・フクヤマ氏は「DEI政策が少し行き過ぎたことが原因だと思う。企業のトップが固執しすぎたために“ばかげている”と反発が起きた」と語った。一方こうした状況に危機感を募らせているのが民主党の支持層。全米最大の女性団体・全米女性機構は、米国の大企業1000社のCEOに書簡を送り、「DEIの縮小は、長期的には企業の収益を悪化させる」と訴えた。全米女性機構・クリスチャン・ヌネス会長は「“DEIは白人にとって不利だ”と言う考えは完全に間違っている。DEIがあることでより安全に、抑圧や差別がない職場になる」と語った。
米国に進出する日本企業を巡っては、トヨタ自動車と日産自動車が、米国の性的マイノリティーなどの人権団体「HRC」が実施する取り組みへの参加をやめた一方、「多様性を重視する姿勢には変わりはない」としている。経済同友会・新浪代表幹事は、きのうの会見で「日本は米国よりもDEIの取り組みが遅れている」として、「積極的に進めるべきだ」と指摘し、「異なるものがぶつかりあうことで米国の良さが生まれる。DEIがなくなるという動きではない。日本はDEIのレベルはもともとファウンデーション(素地)がない。もっとやるべき。恩恵を受けてイノベーションを進めていくべき」と述べた。米国では、揺り戻しの動きもあるようだが、現状をどう捉えて対応していくのか。それぞれの国や企業などの判断が問われることになる。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年3月21日放送 3:45 - 4:30 TBS
TBS NEWS(ニュース)
国防総省が、第二次世界大戦中にアメリカ軍の兵士が硫黄島に星条旗を掲げる写真をウェブサイト上から削除した。国防総省はDEI関連ページの削除を進めていて、先住民の兵士が映っていたことが理由とみられている。B29爆撃機「エノラ・ゲイ」の写真も、削除候補に指定されたと報じられた。写真削除は誤ってされたもので、国防総省が再び公開する。

2025年3月20日放送 15:49 - 19:00 TBS
Nスタ(ニュース)
ワシントンポストは18日、アメリカの国防総省が第二次世界大戦中にアメリカ軍の兵士が硫黄島に星条旗を掲げる有名な写真をウェブサイト上から削除したと伝えた。国防総省はDEI関連ページの削除を進めていて先住民の兵士が映っていたことが理由とみられている。B29爆撃機「エノラ・ゲイ」の写真も削除候補に指定との報道。翌日ABCテレビは削除は誤ってされたもので国防総省が再[…続きを読む]

2025年3月20日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブルフラッシュNEWS
1945年2月、太平洋戦争の激戦地の硫黄島に星条旗を掲げたアメリカ兵の写真が国防総省のウェブサイトから突然削除された。トランプ大統領はDEIに反対する取り組みを進めていて、DEIの廃止や縮小をする企業が相次ぐなど、影響が広がっている。今回削除された写真の中には、先住民の隊員が映っていて、反DEIの動きの中で削除されたとみられている。

2025年3月17日放送 6:00 - 6:30 NHK総合
NHKニュース おはよう日本イラスト解説 ここに注目!
米国の政府や企業の間で多様性の政策DEIに逆風が強まっている。米国担当・飯田香織解説委員がイラストで解説。米国・トランプ大統領はDEI政策を終わらせたと宣言。DEIは多様性、公平性、包摂性の頭文字。バイデン政権が推し進めたDEIを解説。白人の男性の間で不満が強まった。トランプ大統領、バンス副大統領はワシントンの飛行機事故はDIEのせいだと言い、イーロンマスク[…続きを読む]

2025年3月16日放送 8:00 - 9:54 TBS
サンデーモーニング風をよむ
世界各国で懸念される反DEIとも受け取れる動き。イタリア・メローニ首相は反LGBTQ的発言を繰り返し、カップルが代理母を通じて子どもを持つことを禁止。LGBTQを標的にしたと批判された。ドイツでは連邦議会選挙で躍進した極右政党AfDが多様性重視の政策を拒絶し、同性カップルの権利の制限やトランスジェンダーを支援する措置などの禁止を提唱してきた。更に多くの国で女[…続きを読む]

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