先月、バスケットボール男子日本代表を再び指揮することが決まったトム・ホーバスヘッドコーチ。新生ホーバスジャパン初陣となるアジアカップの予選がいよいよ明後日に迫る中、山本アナがホーバスHCにインタビューした。3日間にわたってお届けするインタビュー、初日のきょうは「歴史的勝利まであと一方、パリ五輪激闘の舞台裏」。この夏、48年ぶりに自力での五輪出場を果たした日本。目標は史上初のベスト8だったが、結果は3戦全敗だった。それでも第4クウォーターが始まった時点で15点以上の差がついていた試合はなく、最後まで勝利が目指せる状態だった。中でもフランス戦。日本は河村勇輝を筆頭に躍動。最終第4クウォーター残り約16秒で4点リード。52年ぶりの五輪勝利は目前だったが、相手に3ポイントを決められファウルを取られた上フリースローも決められて同点に。延長戦の末日本は逆転負けを喫し、歴史的勝利を逃した。このシーンの直前、ホーバスHCは「とりあえずディフェンスでファウルしない。2点か3点入っていてもまだ勝っている。(河村が)打たせたほうが良かったけどしょうがない。河村の気持ちが『勝ちたい』、それはいい。痛い経験も大事」と話す。52年ぶりの五輪勝利達成はロサンゼルス五輪に持ち越しとなった。それでも五輪での3試合でホーバスジャパンは確かな進化を見せていた。ホーバスジャパンが3年間みがき続けた3ポイントシュート。40%の成功率を目指す中、成功率はそれに迫る39.3%で出場12か国中3位だった。ホーバスHCは「試合が終わってから選手たちと色々話した。うちの仕事は終わっていない。だからもっともっとできる。この4年間はパリ五輪よりもっとできると思う」と話す。