AI(人工知能)の安全な活用やガバナンスの在り方などについて各国の首脳らが議論する国際会議AIサミットがオンライン形式で開かれ、最先端のAI開発企業には特別な責任があるなどと明記した宣言を採択した。AIサミットは韓国がAI安全サミットを去年開いた英国とともに主催しオンライン形式で開かれた。会議では、AIの安全な活用やガバナンスの在り方などについて議論が行われ、ソウル宣言が採択された。この中で最先端のAIを開発する企業には、特別な責任があると明記したほか、AIの活用により世界的に難しい課題を解決し、先進国、途上国にかかわらず、誰でもAIの恩恵を受けられるようデジタル格差の解消に向けた国際協力を強化していくことなどが盛り込まれた。また、岸田総理大臣はサミットの首脳セッションにビデオメッセージを寄せ、安全安心で信頼できるAIを実現するための国際ガバナンスの形成が急務だなどと述べた。一方、英国政府はAIサミットで世界各国の主要なAI企業がAIの安全な開発に責任を持って取り組むことなどに合意したと発表した。合意したのは米国のアマゾンやグーグル、IBM、メタ、マイクロソフト、オープンAIなどに加え、韓国のサムスン電子など6か国の合わせて16社。この中で各企業は最先端のAIが悪用されたり制御できなくなったりするリスクについて、開発段階から検証し、リスクを十分に抑えられない場合は製品の開発や展開を取りやめるとしている。