台湾・国家発展委員会の劉鏡清委員長はIBM出身の経営感覚を備えた閣僚。訪日に合わせ単独インタビューに応じた劉氏は日産自動車との提携について、台湾のホンハイが関心を示す中「ホンハイは思い立ったら即行動に移り全力で入る。そのスタイルがホンハイを今の成功導いたのだと思う。ホンハイはEV分野を大変重視しているので、日産の優れた技術を手に入れたいという思惑もあると思う。日産の自動車技術とホンハイのデジタル化の技術が合わされば”ウィン-ウィン”の関係になっていくと思う」などと述べた。ホンハイはアップルの「iPhone」の製造などを請け負う企業で、過去にシャープを買収し傘下に収めている。ただ劉氏は「企業文化が一致しなければ1+1が2よりも小さくなってしまう」との懸念も示した。