能登半島地震の発生から4か月半が過ぎたが、いまだに2500戸余りで断水が続いており復旧には至っていない。私たちの暮らしに欠かせない水や電気といったインフラが、災害時でも自給自足できるという未来の家を取材。「インフラゼロハウス」を開発したのは、生活雑貨から防災グッズ、注文住宅まで幅広い商品を手掛ける無印良品。MUJI HOUSE取締役・商品開発部長・川内浩司さんが案内。インフラゼロハウスは、見た目は家だが法律上、車両に当たる。一般的なトレーラーハウスの場合、電気、水道、ガスといったライフラインが整備されているところに設置するため場所に制約がある。「インフラゼロハウス」は水や電気が自給自足できるので、ライフラインが整備されていない森や山などに設置できる。およそ6.5畳の室内にベッドが2つ。テーブルの他、照明やエアコンも完備。断熱性能は木造住宅並みで、エアコンの消費電力が抑えられる。地震に強い作りにもなっている。水を使わず自然の力で処理するバイオトイレを採用。中には、おがくずが入っており、微生物の働きによって分解し処理。トイレットペーパーや生ごみまで分解できる。使用するおがくずは1年間交換不要で、使ったおがくずは肥料として利用できる。作ろうと思ったきっかけは、今まで予想もしなかったような災害が多発してリウ中で、インフラも自給自足できたらいいと考えたという。構想4年、設計に2年の歳月をかけたという。特に力を入れたのが水回り。およそ2.5畳の広さにシャワールーム・キッチンを完備。電子レンジやIHなども使用可能。
住所: 東京都豊島区東池袋4-26-3
URL: https://www.muji.net/ie/
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