モディ首相は11日、インドの地政学的・戦略的な地位を一変させる国産の兵器システム「ミッション ディビアストラ」の開発を発表。防衛研究開発機構(DRDO)が10年以上かけて開発して「アグニ5」のマーブ化ミサイルの初めての発射実験が行われた。この新たな兵器システムはマーブ(複数独立標的型再突入体)という技術を使用。ミサイル1機に複数の弾頭が搭載され、それぞれの弾頭が同時に異なる場所にある標的を攻撃することができる。言い換えると1機のミサイルの中に複数の小型核兵器が入っており、それぞれの小型核兵器が異なる標的を攻撃することができる。マーブ化ミサイルの技術を確立するには核弾頭の小型化ができなければならない。超高温に耐える技術である空力加熱技術などの複合的な技術が必要となる。インドが弾道ミサイルの実験を行うことについては数日前に航空関係者に出された通知で分かった。この通知にはインドが「射程3,550キロメートルのミサイルの発射実験を行う」と記されていた。「アグニ5」の射程はこれよりずっと長いと考えられており、基本的にはパキスタン・中国にある全ての標的をカバーできる。マーブ化された「アグニ5」はインドが攻撃された際の反撃の確実性を大幅に高めるもので、それこそが核の抑止力において重要な点。